ホンモノのエンジニアになりたい

ITやビジネス、テクノロジーの話を中心とした雑記ブログです。

サラリーマンSEの目標設定 - 記載例・サンプル

こんにちわ。

私はとあるSIerにて社畜量産型のSEとして日々無駄なシステムを作って給銀をいただいております。以前以下のエントリを書いたんですが、4月中程より「SE 目標設定」というキーワードで私の駄文にアクセスしに来らるる方が多くなりました。

 

kwnflog.hatenablog.com

 

これは恐らく会社から「1年の目標を立てろ」という指令を受け取った全国の量産型SEが、イナゴの大群の如くエサ(コピペ素材)を求めて押し寄せて来られたのだと思います。

「どんな内容を書いたらいいのかしら?」とか「どうせ評価にも反映しねーんだからササッと片づけたいわ」って皆さんお考えなのでしょう。えーわかります。わかりますとも。車輪の再発明というと若干違いますが、皆がそれぞれ考えるのは無駄なので、記載にあたってのポイントとサンプルをまとめます。

 

目標設定のポイント

現状把握、強みと弱み

まずは現状把握をする。自分の強みと弱みを整理して、強い所は伸ばす、弱いところは補強するという大方針を立てる。そして現業務と目標設定期間の業務を考慮した目標を立てる。特に目標設定の面談がある場合は、「なぜこの目標なのか」という根拠があった方が説明しやすいので、自分のいるプロジェクト、その中の立ち位置を考えて目標を立てることが大切。クソ上司から指摘されて修正するのは時間の無駄なので、指摘を論破するための根拠として現状把握はしっかり整理することが望ましい。

 

5年計画・10年計画

ここでいきなり将来の事を考えてみようのコーナーです。5年後10年後に今の会社に在籍していると仮定して、中長期の観点で自分のなりたい姿を考える。目標設定制度が機能している組織では今後の自分の進む方向性が整理できるし、機能していない会社でもバカみたいな指摘に反論する材料となる。5年、10年先輩の人を思い起こしてみてください。「その人のようになりたいか」という見方は計画を立てる中で有用な観点となります。

 

中長期計画をブレイクダウン

5年後10年後のなりたい姿を思い浮かべたら、その目標点に到達するために現状足りないスキルを洗い出す。更にその中から優先順位を付けて、順位の高いモノを今年の目標に据える。ここで考える事は、あくまで中長期を見据えた目標のファーストステップであるということです。「1年後にこれが出来るようになっていたら」ということはここでは考えません。1年後のレベルアップは上記の「現状把握」のコーナーで考える。ここでは中長期を軸にして、将来のためのステップという軸で計画していることを意識する。例えば堅いシステムのインフラ屋なら、”Infrastracture as Code” が5年後には一般的になると考えて、その時にどのミドルウェアの勢力が強いかわからないけど、とりあえずAnsibleやってみるかとか。じゃあ、そのための第一歩は何だろうと考えて、情報収集するとか、遊べる環境でとにかく動かしてみるとか、そういうことになります。

金融系などの堅いシステムでは「とりあえずAnsible使おうぜ」とはならないので、これを1年後に役立つと考えて目標設定すると、クソ上司から「そんな聞いたことないソフトは金融系では使わんっ!」となってしまいます。なので、「5年10年後はこうなると考えているので、まず今年は調査をします」と言える状態がベストです。

 

組織の目標

最近は組織としての目標や上司の目標が先に提示されているケースがある。ようは、組織や上位者が作った目標を達成するために、社員が個々にどう貢献していくかを目標設定させられるケース。例えば組織目標が「生産性を高めて短納期化を図る。利益率5%アップ」である場合は、ヒラ社員は空気を読んで、生産性を高める施策を個々に考える方向で目標を立てる必要がある。自分の将来なりたい姿はそれはそれで意識するが、組織への貢献の仕方も考慮した目標が求められるというわけ。ここで注意しておくことは、組織や上司の目標をキチンと押さえておくことです。目標設定の制度に付随していなくても、組織の年度目標を説明する社内説明会などが、それなりの規模のSIerならあると思います。そこで説明された部署や上司の目標をしっかりと聞いておき、それをブレイクダウンした形で個人の目標を設定できれば、クソ指摘を受ける可能性が少なくなります。好き勝手自分の技術指向で目標立てるんじゃなくて組織への貢献を考えて異質過ぎない範囲で目標を立てることが大事です。

 

●記載例

技術系スキル

資格

情報処理試験
ベンダー試験
  • Oracle Bronze取得(3月)
  • LPIC Level1 101試験合格(3月) (来年度に102試験を受験し、認定を受ける計画)
  • GAIT試験500点取得
  • ITIL Foundation 認定取得

勉強する系

  • 〇〇分野の技術書を使った学習(1冊/期)
  • 〇〇技術の習得
  • 〇〇分野の社外勉強会に参加

研修系

  • 〇〇分野の技術研修を受講
  • △△展示会に参加し、最新動向を把握、参加報告書提出

技術分野一覧(上記〇〇に代入)

流行に乗る系

AI(機械学習ディープラーニング)、エッジコンピューティング、スピーカー(Echoとか)、IoT、自動運転車、RPA(ロボット)、 VR・AR技術、ドローン、ブロックチェーン、X-Tech(Fin-Tech等)、ビッグデータ、データサイエンス、R(その他統計学関連ライブラリ等)、ウェアラブルバイスマイコンRaspberry PiArduino)、セキュリティ、脆弱性診断、デジタル化、スマートハウス、Infrastracture as Code(Ansible,Chef,etc)

保守的な組織でもそろそろ受け入れられる系

コンテナ(Docker)、Git(ソースコード管理)、WifiBluetoothオープンソース周り

割と新しいけどもう大丈夫でしょ系

クラウド、仮想化(サーバ、クライアント、ネットワーク)、モバイルアプリ、セキュリティ、 DevOps、アジャイル、UX、イラスト系(イラレ、フォトショ、GIMP)、QoS

絶対大丈夫系

OS:WindowsServerXX、Linux系、Unix

プログラム:各種言語とフレームワーク

DB:OracleMySQLSQLサーバ、NoSQL全般、SQL

NW:シスコIOS

WEB:HTML、PHPCSSJavaScript(本体、フレームワーク)

その他:各種テスト技法、性能設計、UML、プロジェクトで使っている技術

 

非技術系スキル

SEに特に必要な非技術系スキル

  • 資料作成スキルの向上(レビュー指摘件数〇件以下)
  • 議事録作成スキル向上
  • ライティング能力の向上(報告書、メール、その他業務文書)
  • 会議進行、ファシリテーション技術の習得
  • ロジカルシンキング、論理思考力の向上
  • 要件定義の進め方
  • レビュー手法の習得
  • デザイン思考の習得、または調査
  • コミュニケーションスキルの向上(主語を入れる、結論から話す、相手に理解してもらう言葉選び)
  • プレゼンテーション能力の強化(スライド作成、喋り)
  • コンサルテーション能力の強化
  • デザインスキルの向上(カラーリングなど?)
  • 営業力向上(営業同行5件/年、受注1件)
  • 提案力の向上(研修受講、勉強会参加)

一般的なビジネススキル

  • TOEIC 500点
  • 簿記3級合格
  • 個人情報保護士合格
  • 企業会計、財務諸表の読み方
  • リーダーシップ(〇〇チームのリーダーを目指し管理スキルを向上)
  • 数学、統計学に基づく分析手法の学習(検定、回帰分析)
  • 経済学に基づく分析手法の学習(マクロ、ミクロ)
  • マーケティング手法の学習

その他ビジネスモデル、新し目の手法

マネジメント

QCD

品質
  • 製品、システムの不良件数を〇件以下にする。
  • 重大なドキュメント不良を〇件以下にする。
  • システム障害件数0件
  • 障害復旧時間短縮に向けた施策検討、提案
費用
  • プロジェクトの業績状況を月2回集計し上司に報告
  • プロジェクトの業績状況を作業フェーズ毎に上司に報告
  • プロジェクトの進捗状況・業績状況を上司に週次報告し、赤字プロジェクトの発生を予防
  • プロジェクトメンバーの作業負担を平準化し、過度な残業を行うメンバーがいないようにする
  • 残業時間を月平均〇時間以下にする。
  • 単月の最長残業時間を〇時間以下にする。
  • 業績管理システムの見方、使用法を学びマネジメント力を向上
  • 見積り精度の向上(研修、書籍、過去の赤字案件の調査)
  • 見積り手法の習得(ファンクションポイント、類推法、他)(参考:エンタプライズ系事業/見積もり手法:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 )
納期
  • 納期遅延 0件(顧客側に主因があるケースは除く)
  • 指示された作業の期限を守る。間に合わないと判断した場合は即座にリーダーに報告する。
その他・共通
  • プロジェクト管理手法の学習(PMBOKPMP
  • ITサービスの品質向上(ITIL) 

リーダーシップ・指導系

  • 誰それをドコドコのPLが出来るように指導する。
  • 〇〇プロジェクトのPLを引き継げるように意識してPL業務を学ぶ
  • コーチング手法の習得(研修、書籍)

 

生産性

個人

作業時間
  • 生産性を上げて作業時間を削減する。前年比5%減少
  • 〇〇による稼働時間、残業時間の短縮
  • 時間外労働を月30時間以内に抑える
  • 会議時間の短縮化を目指すため、終了時刻を意識して会議進行をする
  • 1つの会議は最長でも50分以内に終わらせる
ツールの導入・開発
  • ツールを導入しメンバー間のコミュニケーションコストを低下させ生産性を高める  (インスタントメッセージ、Git、Redmineとか)
  • 生産性向上のためのツール類の調査・検討
  • 〇〇ツールを開発し作業を自動化することで週△時間の効率化を図る
文書のテンプレ化と整理
  • (設計書、手順書、管理資料)のテンプレートを作成し、生産性向上と属人性の排除を図る
  • ファイルサーバの整理、既存資産の棚卸を行い全体を整理する
  • ファイルサーバの既存資産を整理し、全体を構造化することで生産性向上を図る

チーム

SE業務関連
  • 手順、ノウハウを共有する勉強会を開催(1回/期)
  • プロジェクト終了後に振り返り会を実施し、得られたノウハウと問題点を全体共有する(各プロジェクト)
  • 〇〇の見える化(プロジェクト状況、問合せ回答状況、属人的なノウハウ)
社内業務関連
  • 〇〇業務の部署内担当を引き継ぐ。(セキュリティ担当とか棚卸とか物品管理といった部署内の雑務を先輩から引き継ぐ感じ)


提案系

新事業

  • 新事業の提案(1回/期)
  • 部内アイデアソンを実施、またはそれに向けた提案、計画策定

部署、チームイベント

  • チームの一体感を醸成させるイベントを提案する。(1回/期)
  • 〇〇分野の学習を進め、部署内勉強会を開催する。(1回/年)
  • 自部門の業務内容の分析と見直し提案(BABOK)
  • 部署間交流を深めるために社内イベントへ参加し、他部署メンバと情報交換出来る関係を構築する。

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以上です。思いついたら随時更新します。