ホンモノのエンジニアになりたい

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SE目線で「転職賃金相場2017」を見てみた

昨日の新聞でちっさいニュースになってました、「転職賃金相場2017」を見てみましたので、その所感を書いてみようと思います。

 

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もくじ

 

発行物・発行元

まぁまずは公開先のご紹介。全文公開されているようです。こちらのリンクのページ中程にレポートPDFファイルへのリンクがあります。j-hr.or.jp

PDF直撃はこちらから。
http://j-hr.or.jp/wp/wp-content/uploads/tenshokuchingin2017.pdf

 

発行元は上述のリンクにある通り、一般社団法人人材サービス産業協議会というところです。何をやっている会なのかWebサイトをみても具体的にこれというのが無くて非常にわかりづらいのですが、派遣事業者の相談窓口や、今回紹介する転職関連のレポート発行、スキルのセルフチェックツール公開など、名前の通りざっくりとHR関連の会みたいです。

協議会のミッションやビジョンのページもありましたが、正直何を目的にしている会なのか、ふわっとしたイメージしか見えなかったので、気になる方は上記リンクからどうぞ。

 

転職賃金相場2017

レポートの目的

まずはレポートの目的

<目 的>
転職市場における主要職種について、募集時年収の範囲と転職決定者の定性情報を基にして、年収相場の特徴を把握し、求人企業の募集要件の設定と求職者の転職の意思決定や自律的なキャリア形成に資する情報を提供すること。

一般社団法人人材サービス産業協議会 転職賃金相場2017
http://j-hr.or.jp/wp/wp-content/uploads/tenshokuchingin2017.pdf

 

求人を出す側も探す側も相場がわからないと無駄な労力を使うので、誰かが相場をまとめれば、それは非常に有益ですと。あと転職の意思決定で迷っている人も相場がわかれば動きやすくなりますよっと。

 

調査概要

調査の概要を簡単に。詳細は本家レポートを見てください。

調査期間:2017年4~9月

対象地域:首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、東海(愛知・岐阜・三重)、近畿(大阪・京都・兵庫)

データ出典:主要求人メディアと人材紹介会社

集計方法:①募集時最低年収の中央値
     ②募集時最高年収の上位15%位

 

集計方法は少しわかりづらいですが、恐らく1社複数出している求人のうち、最低年収の中央値と、最高年収上位15%の値をとっているものと思われます。求人情報において年収は幅で提示されていることがあります。400万~800万みたいな。仮に400~600万、500~700万、600~800万の年収で3つの求人を出していたら、最低年収は400,500,600の中央値で500万ということ、だと思います。(だと思います。)

そして各社から収集した最低年収中央値と最高年収上位15%の値からその最低値と最高値をグラフ表示しています。

 

頑張って整理してみましたが、わかりやすく表現できません。全体の話からすると些細なことなので、上の方の平均と下の方の平均くらいで捉えてもいいと思います。

 

IT系職種

IT系の職種は以下の5種にまとめられています。

レポート内の職種分類 求人情報の職種分類

IT

(Web/アプリケーション)

社内SE(アプリケーション)、アプリケーションエンジニア、システム開発・運用(アプリ担当)、システムエンジニア(アプリ設計/Web・オープン・モバイル系)、システムエンジニア(Web・オープン系・パッケージ開発)、Webサービス系エンジニア(フロントエンド・サーバーサイド・フルスタック) 等
IT
(ネットワーク)
サーバーエンジニア(設計構築)、ネットワークエンジニア等
IT
(セールスエンジニア)
セールスエンジニア、カスタマーエンジニア、フィールドエンジニア 等
法人営業(IT) IT法人営業、法人営業(IT)など、業種がIT企業であることがわかるもの

ビッグデータ

データサイエンティスト

データ解析、データサイエンティスト 等


上からざっくりとまとめると、アプリ・インフラ・セールスエンジニア・営業 ・データサイエンティストの5種ですね。こういうところにビッグデータとかデータサイエンティストの区分が出てきているということは、一般的にある程度の求人数が存在しているということでしょうかね。1年後のレポートには機械学習やIoTといった職種が出てきているかもしれないです。

 

以下、職種ごとに個別にみていきましょう。
(年収はいずれも万円の単位で、地域は首都圏の数字で見ています。)

 

IT(Web/アプリケーション)

最低年収:240~550
最高年収:700~1143

最低年収は中小企業の一般社員プログラマーあたり。年収800万以上の層は管理職みたいですね。

 

IT(ネットワーク)

最低年収:240~600
最高年収:700~1200

アプリ屋と大差ないですね。こちらのインフラ屋の方が少しだけ上程度。低年収層は中小企業、高年収層は大企業の管理職とこれもアプリ屋と同じです。

 

IT(セールスエンジニア)

最低年収:200~725
最高年収:500~1600

アプリ、インフラ屋と比較すると幅が広いです。低年収層はヘルプデスクや保守サポート担当者で、高年収層は日系大手企業や外資企業のマネージャ層となるようです。確かに外資企業のセールスやれるエンジニアは高年収と聞いたことがあります。

 

法人営業(IT)

最低年収:200~800
最高年収:600~2020

アプリ、インフラより高いセールスエンジニアよりも高いです。エンジニアの立場からすると納得いきませんが、恐らく上は外資のソフトウェア企業が引っ張っているのだと思われます。

 

ビッグデータ・データサイエンティスト

最低年収:383~600
最高年収:800~1300

最低/最高いづれにおいても下限値が他の職種より高いですね。需要に対して供給が追いついていない状況か、大学院卒程度の数学力や統計学の知識が必要なので、最終学歴によって下限値が押し上げられているのかもしれません。また最低年収の幅が他の職種と比べて狭いので、母数が小さい可能性があり参考程度ですかね。

 

全体的な感想

IT系の区分では大きな上振れがある職種もありましたが、概ね年齢や仕事内容などを見ると感覚通りという感じでした。デカく稼ぐためには管理職になるか、技術系だとデータサイエンスの専門家くらいしか道が見えないことが可視化されてしまったのは、やっぱり見ていて残念でした。

ただこれはあくまで個別データ(各社)の中央値をまとめたものという点も忘れてはいけないですね。異常値ともいえる年収を貰っている技術者もいるはずです。自分がそうなるために今後もいろんなアンテナを張って、技術力を磨いていくことが重要だと思いました。という低レベルな感想文のような締め方で終わります。

 

おわり