ホンモノのエンジニアになりたい

ITやビジネス、テクノロジーの話を中心とした雑記ブログです。

学生の頃、知らなかった社会のことー会社は嘘をつく

こんちわ。

なんか考えに考えを重ねた結果、怪しいタイトルになってしまいましたが、このエントリでは私が会社に騙されたと思っている内容を書きます。雇用のミスマッチとかそんな大層な話まで広げられませんが、「聞いていたのと違うやんけ」という実話を入れていますので、就職活動をしている若者やそれを受け入れる社会人の方など色んな方に見ていただけると嬉しいです。

 

もくじ

 

このエントリを書いた背景

このエントリを書いた背景は私が純粋無垢だった学生時代に知らなかった社会のことを、今学生であるこのエントリを見た人に知ってもらいたいと思ったからです。また社会人の方には「あるある」とか「そう見られることがあるんかいな」と思ってもらえれば。

振り返ってみると、よく考えれば「そういうこともあるだろう」と気づけたかもしれませんが、私は気づけなかったので、先人の事例として書き記しておきたいと思いました。

 

これは昨今の製造業の不正とかそういう話ではありません。そこに悪意があるかは不明ですが、会社が ”結果的に” 嘘をついたように見えることを書いていきたいと思います。

 

実際にあった話

入社まで

以下の説明は私が就職活動をしているときに、現在勤めているSIerの会社が採用説明会で話していた内容です。

「当社は今後、オフショア開発と米国をはじめとする海外での事業展開を推進していくつもりです。皆さんが当社に入社するころには海外事業の第1号案件が開始されているはずです。当社に入社した方には、まず国内案件を通じてスキルを高めてもらい、その後は海外での事業展開の柱となる人材になっていただくことを期待しており、会社も教育他出来る限りのサポートをしていきます。」

 

私はこれを含む会社の説明にビビビっときてしまったんです。当時の会社は社員数こそ1,000人くらいの規模でしたが、SIビジネスをやっている某大手グループの子会社で、「大手の看板と攻める姿勢、海外展開」を強調している会社でした。

 

入社から配属先の決定

で、とんとん拍子に入社、そして新入社員研修が終わる頃に配属先の希望調査と進んでいきました。私が勤める会社では、各部署が自分たちの仕事をプレゼンテーションして、それを見た新入社員が希望先を第三希望まで書く。その先は部署の特徴と新入社員の研修成績や人柄から、人事部門の研修チームが最終的なマッチングを行って決定というプロセスになっています。

 

最初にあれ?と思ったのは部署のプレゼンの時ですね、海外事業展開を口にする部署が一つもなかったんですよ。

 

私(なんで誰も海外とか言わんのだろうか、海外ってアピールすればオイラのような勢いのある若者が集まるじゃろうて。なんでなん?)

私「人事さん、人事さん、採用説明会でゆってた海外事業はどこの部署を希望すれば一番近いのでしょうか?」

人事さん「あっ・・・えっと海外事業を希望するなら、あの部署が一番近い、、かな?てへ」

 

そこで言われた部署はグループ会社との繋がりを強く持たないことをアピールしていた独立特攻型の部署でした。

私(ははぁん、なるへそ。グループ会社と一緒になってやっている部署では親会社の意向が強く反映されるから、攻めの事業は専門部署でやっとるわけね)

と考えたことを今でも覚えています。

 

配属から ェェェヽ(゚Д゚;)ノ゙ まで

そして研修で高成績をあげていた私は無事、第一希望の海外事業に最も近い部署に配属されました。

 

私「先輩さん、先輩さん。先輩さんは海外事業の仕事をしているんですか?」

先輩さん「いや、してないよ。というかうちの会社で海外事業ってあるの?」

私「採用の時に(略)。」

先輩さん「へーそういう事業に関わっている人もいるのかもしれんねぇ。(遠くを見ながら)。そういう仕事をやりたいなら部長閣下に聞いてみれば計らってくれるかもしれねぇなぁ。」

 

私「閣下、閣下。オイラ海外事業に一番近いって聞いてこの部署を希望したんです。いま海外事業ってどういうことをやってるんですか?どういうスキルを伸ばせば海外事業に従事できますか?」(目をキラキラとさせながら)

閣下「か、海外・・・?」

私「えーえー採用の時と研修で聞いてこの部署を志望したんですねん。部の人ってみんなで30人くらいいるんすよね。社内には5人しかいないからもうみんな海外に行ってたりするんどすか?」

閣下「みんなは、、、は、浜松町で常駐してる。」

私「」

閣下「それ人事のあいつが言ってた話だろ。あれ願望だから。確かに海外展開の検討チームは以前あったよ。俺様が検討会のリーダーポジションを担ってやってはいた。けど去年の夏にはうちの実力じゃ現実的じゃないって結論が出て終わった話なんだけど。つーか人事はまだ海外展開とか言ってんのか。あーあ。」

 

  • エエエエェェェェェヽ(゚Д゚;)ノ゙ェェェェエエエエ

  

という私が体験した実話を少しだけ脚色した話でした。

 

騙されたから考えたこと、その騙しの背景

私から見ればこれは完全に「騙された」と思う話です。海外展開を進めていくって言ってたじゃないかと。

ただ一方で会社の決定が1年で覆るというのは現代においては普通のことと今は思えます。特にIT系は移り変わりが早いですからね。と言っても後出しでそんなこと言われて「はいそうですか、よく考えたらそうですね。」と納得できる話ではないのもまた事実。これが許されたら何でもありの世界になってしまうし、特に日本では新卒で一括採用して企業に人を根付かせる考え方ですので、こういうやり方が適切な競争を阻害することになりかねない。雇用のミスマッチが増えて社会全体としてマイナスの効果しかないのではないか。

零細の人売りベンダーが勢いのあるベンチャーみたいな事を言える世界になってしまうんですよ。あー当時はそんな事も考えてはいたね、で済むんなら。

 

で、結局は”普通の国内事業”は普通のSIerとしてやっていたので、今もこの会社に勤めています。

色んな人に聞いてわかったんですが、採用説明会で大言をはいていた人は、元は親会社にいた、ダメダメな人(年齢と役職に見合う能力を備えていない人)で、親会社での昇進は無理だったから子会社へ飛ばされ、時間と色々な力学が働いた結果、偉くなったタイプの人でした。その人は既に引退してしまったんですが、現役最後の成果として海外展開を成功させたくて、執心していたとのことでした。会社では海外展開は調査・検討の段階だから大きな事は言わない方がいいという意見もあったみたいです。しかし、意欲ある若者を採用するため、という形で押し切って採用説明会で説明することになったらしいです。

 

人生最後の大仕事を成功させるために頑張っていた、というと美談のようですが自分の願い・思いのために確度の低い情報で一部の若者を煽ったことは大きな罪だと思います。(というより事業の実現性を計るスキルの低い人が強いパワーを持っているのがまずいですけど、SIerグループ企業には割と・・・)

 

就活している若者が理解しておいた方がいいこと

 

悪意なく、会社の方針は変わる。

いまこのエントリを見ている就職活動をやっている若者たち、これは理解しておくことを勧める。

会社のパンフレットを見て、新しく始めたビジネスや新しいビジネス領域の話が書いてあった場合、それはあなたが入社する時には無くなっていても何ら不思議はない。

例えば小さいSIerが勢いよく「今後はFintechだ!IoTだ!AIだ!ロボットだ!新しいビジネスを展開していくためにみんなも仲間になってくれ!」と言っていたらよくよく気を付けてほしい。納得いくまで質問をして、本気度を計れるだけ計る、また実際の取り組み内容を聞けるだけ聞く。

  

皆さんが「こんなはずじゃなかった。聞いていたのと違う。」と思ってしまうような哀しい現実が避けられればいいなぁと思いここまで書きました。私の経験談からは、「聞いてたのと違う」問題を回避する方法は見つからないと思います。どの会社でも悪意の無い方針転換はあり得ますし、それによって人生に大きな影響が出る人もいます。しかしこのエントリを見れば、覚悟は持てると思います。

 

何か明確にやりたいことを持っている人は、それを実現するのに一番近い会社を選ぶことが重要です。私だったら素直に外資系やその系列システム会社を選択した方がよかったかもしれないと思っています。

やりたい分野はあるけれど、その専門的な尖った会社を選ぶか、大手を選ぶかの岐路に立つ人も中にはいるでしょう。正解は無いけれど、大手グループの会社の悪い方の一例としてこのエントリの内容を考えてもらえれば幸いです。

 

おわり